クーポン・ショップカード・メッセージ機能などの基本機能に加えて、友達追加広告や予約の効率化を助ける機能などのオプション機能も充実しているLINE公式アカウントですが、実際にどのような効果が出せているのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では主に「飲食・小売業界向け」に活用事例を5つご紹介します!様々な機能を活用した事例が出てきますのでぜひ最後までお読みください!
目次
LINE経由でEC売上の9割を生み出すお米屋さんの活用事例
このお米屋さんでは、対面によるオフライン販売に加えて、オンラインでのEC販売事業を本格化するにあたり、LINE公式アカウントの運用を開始しました。
LINE公式アカウント導入店舗ではLINE以外のSNSでもアカウントを開設し幅広く運用を行ってきましたが、いずれもフォロワーの獲得がうまく進まず情報を届けられるユーザーが少ないことが問題になっていました。その一方でLINEは普段から使用しているユーザーも多く年齢層も幅広いため友達の獲得が比較的簡単で、お客様と1:1のコミュニケーションが図れるといったメリットが多くLINE公式アカウントの活用に集中して力を注ぎました。
具体的には友達追加用のQRコードを作成・印刷したチラシを作り、店舗に来店したお客様へ配ったり店舗周辺へのポスティングを行うなどしました。またそれに加えてLINE公式アカウントのオプション機能である「友達追加広告」を活用し、オフラインとオンラインの両方から友達を獲得していきました。これらの取り組みの成果があって1ヶ月で1,000人もの友達を獲得し、序盤のスピード感ある運用に成功しました。
また、「LINEマーケットプレイス」に掲載されているアプリ「リピッテ・ビューティー」を導入。リピッテビューティーはLINEを経由した予約の管理を効率化するアプリで、友達のユーザーは公式アカウントとのトーク画面から簡単に予約画面にアクセスできます。「リッチメニュー」画面にリピッテビューティーへのアクセスリンクを貼り付けてあり、ワンタップでお米の注文画面にアクセス可能なよう設定し、そこから配達依頼まで完了できるようにしました。
これによってユーザーのオンラインでの購入負担が大きく減少し、ECサイトの利用が促進され、現在はECサイト全体の売り上げの約9割がLINE経由の注文になっているようです。スピード感ある運用とオプション機能も含めた幅広い活用が功を奏した事例です。
参考記事:LINE公式サイト 株式会社カモダ米穀のライン活用事例
友達数は脅威の49万人!お好み焼き店の活用事例
国内外に合わせて約100店舗を展開するお好み焼き店はモダン焼き発祥の店としても有名なお好み焼き店です。ぼてぢゅうではお客様とのコミュニケーションの充実と新規顧客の獲得を目指して2017年からLINE公式アカウントの運用を開始しました。
日本全国・海外にも店舗を複数構えているため、紙媒体での広告や集客には手間がかかるだけでなく情報を届けられるユーザーに限りがあり、費用対効果も検証しづらいという課題を抱えていました。そこで老若男女問わず多くのユーザーが日常的に利用しているLINEの活用に目をつけ、LINE公式アカウントを開設しました。
2017年の10月に国内48店舗で一斉にLINE公式アカウントを開設。日々のメッセージ配信を中心にお客様に情報を届けています。特に定期的なクーポンの配信を通してお客様の来店を促しています。
メルマガなどと比べ、LINEではユーザーにプッシュ通知が届くためメッセージやクーポンの開封率が非常に高く、友達追加時に自動で配信される友達登録クーポンについては店舗によっては開封率が9割を超える店舗もありました。
日頃から店舗を継続的に利用してくれているお客様に対して割引を利用するよう勧めることは短期的に見てメリットはありません。ですがLINE公式アカウントを通して友達になってくれたお客様と直接コミュニケーションを取ることができ、定期的な再来店に繋げていくことができれば長期的に大きなメリットになります。実際にぼてぢゅうで配信されたクーポンの利用件数の調査では、配信直後はもちろんその後1ヶ月に渡って週末の利用数が増加したことがわかっています。
これら各種クーポン施策を継続した結果、公式アカウントを運用している全51店舗の合計で約49万人の友達を獲得。リピーターの創出にも成功し、コロナ禍における新店舗のオープンの際にもLINE公式アカウントが活躍してくれたようです。今後はクーポンに加えショップカード機能も活用し、リピーター育成に一層力を入れていくようです。
大規模な活動と、定期的なクーポン等メリットの提供・メッセージ配信でのコミュニケーションによって安定した顧客の獲得に成功している事例です。
参考記事:LINE公式サイト お好み焼き店「ぼてぢゅう」の活用事例
LINEを使った独自のデリバリーサービスを展開する中華料理店の事例
茨城県水戸市の中華料理店では、2020年からLINE公式アカウントを活用した独自のデリバリーサービス「ハオデリイーツ」を始めました。
同店舗ではそれまでも店舗営業だけでなくキッチンカーでの販売などの取り組みを行ってきましたが、コロナ禍における店舗売上の減少予測への対応として「ハオデリイーツ」への切り替えを進めました。店舗用のLINE公式アカウントとは別にデリバリー専用の公式アカウントも開設、友達追加用のQRコードを添付したチラシを配達対象エリアにポスティングし、LINEを通した注文方法などもわかりやすく掲載しました
注文には1:1チャット機能を利用し、お客様から直接LINEで注文を送信してもらいます。テキストでのやり取りとなるためお互いが注文内容などを後から確認することができ、電話注文で起こりうる様々なトラブルやミスを回避することができています。また、24時間注文を受け付けられる他、規定時間内の注文であれば即日配達にも対応するなど利用するお客様の利便性を徹底的に追求しています。
また、ランチメニューは週替わりで飽きが来ないようにしており、お客様に次週のランチメニューを決めてもらう「ランチ総選挙」という投票企画を毎週行っています。お客様参加型の仕組みも効果的に取り入れ、リピーターの育成にも力を入れています。
デリバリーサービスの利用が増えるにつれて、同店が独自に販売しているオリジナル調味料も合わせて購入が増えており、LINEを通したお客様とのコミュニケーションの活発化が他の商品やサービスの利用にもつながっているようです。
LINE公式アカウントをコミュニケーションツールとしてだけでなく、独自の新たなサービスのシステムとして活用している事例です。
参考記事:LINE公式サイト 「好的酒販 好」のライン活用事例
LINE公式アカウントで予約受付が完了!「LINEで予約」の活用事例
中部地方を中心に多数のブランド・店舗を展開する飲食店では2015年からLINE公式アカウントを活用しています。中でもLINEで予約受付・管理が完結できるオプション機能「LINEで予約」の活用に力を入れています。
他のSNSと比べてもユーザー数の多さと使いやすさ等の面で優れており、友達追加も最もスムーズに進んだといい、定期的なクーポン・メッセージ配信を軸に運用を続けています。
2021年に「LINEで予約」を導入。「LINEで予約」はパートナー加盟店を対象にした新しいサービスで、ユーザー(友達追加済みのお客様)は各店舗のアカウントのプロフィール・メッセージ等からLINEアプリの中で実際の店舗の予約を完結させることができます。
LINE公式アカウント導入店舗ではコロナ禍による予約数・来店数の減少に対応するため「LINEで予約」を活用し新たな予約受付窓口を用意。活用の結果、ぐるなび等従来からの予約媒体と同等の予約数を獲得することに成功しました。また、LINE経由の予約が増えたところで他媒体からの予約が減少することはなく、純粋に新規予約が増えたという分析結果も得られています。
日にちや時間を問わずお客様の都合の良い時間に予約をしてもらえるという利便性と、予約受付のために他アプリやサイトに遷移するなどのわづらわしさがなくなったことで、予約数が全体的に伸びたと考えられています。
驚くべきことは、活用開始から1ヶ月間でこれだけの成果が見られているということ。これからも活用を続けていきよりお客様に浸透していくことで更なる効果が期待できそうです。このようにオプション機能をどんどん取り入れて、より自店のLINE公式アカウントの利便性を向上させていくことでお客様とお店の両方に大きなメリットが期待できます。
参考記事:LINE公式サイト 株式会社アトムのライン活用事例
メッセージ配信後1時間で売上20万円!精肉店の活用事例
最後に紹介するのは、精肉店の事例です。
創業以来、地域密着型の精肉店として営業を続けている同店は、2017年12月からLINE公式アカウントを開設。以前からブログによる情報発信を行なっていた様ですが、LINEによるお店とお客様との双方向のコミュニケーションの機会が大切だと考え、LINE公式アカウントの運用を開始したとのこと。
長沼精肉店さんがLINE公式アカウントを使って取り組んだことは主に以下の3つでした。
・店頭での声かけやウェブサイトからの流入、LINE公式アカウントのプロフィールの充実、独自のクーポンやショップカードを利用して友だち追加を促す。
・LINEでメッセージを配信しテイクアウトに関する情報を届け、注文数増加を狙う。
・「長沼精肉店に聞きたいこと」というテーマでお客様から集めた質問に、LINEチャット機能で応えることで双方向コミュニケーションを叶える。
これらの取り組みによって、長沼精肉店さんのLINE公式アカウントは、約3年間で2,600人もの友だちを獲得することに成功。
2020年4月以降、コロナウイルスによる影響や店舗の改装工事等が重なり、実店舗での対面販売が難しくなった際には、ECショップとテイクアウトでの販売に注力することになりましたが、主婦層の生活サイクルに合わせ、AM8:00~AM9:00やPM10:00ごろに週1回のペースでメッセージを配信。ECショップで販売している商品や、土日限定のテイクアウト商品などの告知を行いました。
すると、100杯限定で予約を受け付けた限定メニューが、LINEメッセージ配信からわずか1時間で完売!
たったの1時間で売り上げにして約20万円を達成したこともあった様です。
クーポンやショップカードなどLINE公式アカウントならではの機能や、お客様との双方向コミュニケーションなどのLINEだからこそできることを駆使して、見事にビジネスを成功させている1例ですね!
参考記事:[LINE for business 公式サイト] 長沼精肉店のLINE活用事例
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は飲食・小売業界でのLINE公式アカウント活用事例を紹介してきました。
スタッフの作業負担軽減や生産性の向上、新規客の獲得からリピーターの育成まで、業界全体の課題を丸ごと解決してくれる機能がLINE公式アカウントに備わっていることがお分かりいただけたでしょうか?
これらの事例を参考に、ぜひあなたのお店の課題もLINE公式アカウントで解決してしまいましょう!